スキンをカスタムして遊ぶ(実践編その2) #FM24
前回に引き続き、Trungスキンをカスタムしていこうと思う。
今回のテーマは試合画面のカスタム前編。まずはデフォルトの状態を確認しよう。
Trungスキンでは試合画面を挟みこむように情報パネルが4枚左右に表示される
右下にあるタッチラインタブレットというボタンを押すか、次のハイライトを待機している場合は真ん中に大きな情報パネルが表示される仕様になっている。
(TatoスキンやMaterialスキンも同じような構成になっている)
それぞれのパネルの名前はこうなっている。
今回は前回カスタムした時と同じように左側の2枚に両チームのフォーメーション(左上はすでに表示できる)、
右上に試合スタッツ(ここはすでに表示できる)、
右下に両チームの平均ポジションウィジェット(とパスマップ)を表示し、
真ん中のサマリーパネルをTatoスキンで使用しているパネルを元に編集していこうと思う。
match touchline tablet各種の編集
まず各種パネルはどこにあるかと言うと、
Sports Interactive\Football Manager 2024\skins\Trung\panels\match\wozの中である。
では左下(match touchline tablet slot nep2)にフォーメーション表示をするために、左上(nep1)のファイルのコードをまるまるコピーしてnep2に移植してしまおう。
それぞれのパネルをどこに表示するかの設定は別のパネルで設定されているため、内容の書き換えだけならコピペでどうにかなってしまうのだ。
一応、他のスキンで表示できる機能を追加する場合などは、参照するファイルをそれぞれ対応する場所に配置する必要があるが、今回は同じスキン内でのコピペなので問題はない。
ということでスキンをリロードしてこんな感じ
先ほどまでの画像とデータが違うため違う試合の画面だが、両チームのフォーメーションが表示できることを確認できればいいので気にしないことにする。
それぞれのパネルのコードが同一のため、他に選択できる内容も同一になっている。
続いて右下のパネルに平均ポジションを表示するのだが、
こちらは少し作業が複雑になる。
開くファイルは先ほどの画像の通り、match touchline tablet slot ibh2と
Sports Interactive\Football Manager 2024\skins\Trung\panels\matchの中にある
match in between highlights panelだ。
match in between highlights panelというのは、真ん中に表示されるサマリーパネルのタブの並びと内容を設定しているものらしく、
そこから、デフォルトの状態でタッチラインタブレットを開いた時に開ける、ヒートマップ、パスの繋がりという項目を移植してしまおう。
ということで、match in between highlights panelの179行目から194行目をコピーして
match touchline tablet slot ibh2の190行目辺りにでもぶち込んでやればいい。
(なお、この辺りの編集は以前の編集では実現できなかったものであり、今回の成功によって、表示できる内容が少し増えた)
あとは、パネル内で表示されるウィジェットが重複していたりするのを減らしたりして
見やすくすればいいのだが、今回は機能の追加がメインなので、その辺りはお好みで作業してほしい。
私はこんな感じで整理した。ヒートマップより、平均ポジションの方が馴染みがある表記だったため、
<translation id="title" translation_id="420623" type="use"/>
となっていたのを
<translation id="title" translation_id="306494" type="use"/>
に書き換えてある。
また右側のパネルの内容は上下で同一のものにしてあるが右上のパネルは基本的に試合スタッツを表示する用なので放っておいても良い。
match analysis summary panelの編集
まず、デフォルトの状態で表示されるTrungスキンのmatch analysis summary panelがこちら
この画面が真っ先に表示されるのだが、先ほどから何度も言うように左側の上下のタッチラインタブレットで両チームのフォーメーションを表示しているため、この画面よりも3番目のANALYSISタブを開いて
この表示にしていることが多い。
しかし、この表示でも平均ポジションの画面が右側のタッチラインタブレットと重複する。
また、ところどころ表示が英語での表示になっているのが私には気になる。
一方、Tatoスキンで採用されているmatch analysis summary panelはこちら。
真っ先に表示される画面が試合分析となっており、タブを選び直さなくても良くなっている。
また、先ほどは平均ポジションが表示されていた部分に攻撃のフォーカスとアクションゾーンが切り替えられるパネルが表示されていて、先ほどまで英語で表記されていたものが日本語で表示されている。
上のパネルにはシュートマップが表示されているが、ここはTrungで表示されていたパスマップに変更できるようにしたい。
では、実際の編集に移ろう。
Tatoスキンはfmf形式で配布されているため、解凍するにはリソースアーカイバーが必要になる。fmfファイルの解凍に関しては以前に記事を書いたのでそちらを参考にしてほしい。
Sports Interactive\Football Manager 2024\skins\Tato24v2\panels\match\wozにある
match analysis summary panel.xmlを開いて内容を確認する。
次に、Trungスキンのmatch analysis summary panel.xmlを開く
この二つを比較すると、サマリーパネルの上半分3つのエリアはvis1-3までで区切られており、 visualisation_typeを何にするかで表示するものを指定していることがわかる。
今回は左上から試合展開、ホームチームのパスマップ、アウェイチームのパスマップの表示にしたいので、
一旦Tatoスキンのmatch analysis summary panelをTrungスキンのmatch analysis summary panelに上書きし、
1行目から17行目を以降のコードで上書きする。
<panel> <attachment_group class="vertical_arrange" vertical_layout="-1,-1" vertical_gap="4" vertical_offset="0"/> <container>
<attachment_group class="horizontal_arrange" horizontal_layout="-1,-1,-1" horizontal_gap="10"/>
<widget class="data_analyst_visualisation_widget" id="vis1" visualisation_type="momentum" data_type="fixture" file="widgets/data analyst visualisation mini" show_mini_visualisation_text="false" default_focus="true"/>
<widget class="data_analyst_visualisation_widget" id="vis2" visualisation_type="pass_map" data_type="fixture" file="widgets/data analyst visualisation mini" show_mini_visualisation_text="false">
<record id="widget_properties" type="0"/>
</widget>
<widget class="data_analyst_visualisation_widget" id="vis3" visualisation_type="pass_map" data_type="fixture" file="widgets/data analyst visualisation mini" show_mini_visualisation_text="false">
<record id="widget_properties" type="1"/>
</widget>
</container>
<container class="client_object_viewer_xml_panel" id="toto" draw_vertical_dividers="true" >
<attachment_group class="horizontal_arrange" horizontal_layout="-1,-1,-1" horizontal_gap="10"/>
完了したらファイルを保存し、スキンをリロードしよう。
現在の表示がこんな感じ。
これで完成と思いきや、
アクションゾーンの表示が正常に行われていないことがわかる。
これは以下のコードの太字部分の記述が原因で、要するにTatoスキンではmatch/tatoにあるmatch action zones small.xmlがTrungスキンではmatchフォルダに存在することが原因で起こる。
<widget class="match_view_selector_panel" id="sel1" pause_match_on_menu_opening="true" default_item="mazp" file="client_object/client object viewer selector match analysis" > </widget> <record id="object_property" get_property="objt" set_property="objt" /> <widget class="match_action_zones_panel" id="foap" file="match/focus of attacks panel"> <translation id="title" translation_id="420657" type="use" value="Focus of Attacks[COMMENT: match action zones label, indicates the main focuses of team attacking moves]" /> </widget> <widget class="match_action_zones_panel" id="mazp" file="match/tato/match action zones small"> <translation id="title" translation_id="247327" type="use" value="Action Zones" /> <colour id="ptlc" name="white" /> </widget>
matchフォルダにtatoフォルダを作ってそこにmatch action zones small.xmlを移してもいいし、先ほどのコードを
<widget class="match_action_zones_panel" id="mazp" file="match/match action zones small">
に書き換えてしまえばいい。
これでこのパネル内の表示は正常に機能するようになった。
最後にタブの並び替えを行う。
先ほども出てきたmatch in between highlights panel、Trungスキンのmatch in between highlights panelをTatoスキンのmatch in between highlights panelで上書きしてしまおう。
結果がこちら。対戦ありがとうございました。
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